10月4日(水) 長門市役所にて第9回長門湯本温泉観光まちづくり推進会議が開催されました。
推進会議は、長門市が湯本温泉街の再生を目的に策定した「長門湯本温泉観光まちづくり計画」に関し、下部組織である長門湯本温泉観光まちづくりデザイン会議から提案される内容について、様々な観点から意見を述べ、審議する大切な意思決定機関です。
委員長あいさつ
いよいよ長門湯本温泉のまちづくりも佳境を迎え、工事が着々と進んでいる。プレス発表会では「星野リゾート 界 長門」の開業日も発表され、今年度末の完成に向けて様々な公共事業、民間の取り組みも進んでいる事について、皆様のご尽力に心から感謝する。今日はそれぞれの報告をいただき、一番重要なエリアマネジメントについてもご協議いただきたい。
報告・審議事項
(1)民間投資の進捗状況について(報告)
①恩湯等施設整備・運営事業 について
②星野リゾート 界 長門の進捗状況について
続いて、星野推進会議委員(星野リゾート代表)から、「星野リゾート 界 長門」の進捗状況についての報告がありました。同時に、界 長門の総支配人となる 三保 裕司氏、経営企画部の 十川 隆氏 の紹介がありました。
③おとずれリノベの進捗状況について
次に益尾デザイン会議委員(株式会社アルセッド建築研究所)より民間によるリノベーション「おとずれリノベプロジェクト」の進捗状況について説明がありました。
〜益尾デザイン会議委員 報告抜粋〜
長屋プロジェクト(仮)、ハートビートシェアハウス(仮)、まちの番台「みんなのおとずれ堂」など、民間事業者によるリノベーションプロジェクトは順調に進んでいる。荒川食品、湧喜屋(旧Rショップかわもと)などの既存の地元商店もワークショップでの意見交換会を通して計画を進め、地元の人たちや学生と力を合わせて改装を進め、景観ガイドラインに沿った店構えが完成しつつある。
〜大西委員長 発言要旨〜
多くの民間事業者が、地域の方々と一緒にまちづくりに参加してくださることが非常にありがたい。一部の旅館にも、長門市が制定した景観ガイドラインに沿って、改装などに取り掛かってもらっている。このように、まち全体が観光まちづくりに参画する事が重要であり、今後も民間の参入を促しながらプロジェクトを進めていただきたい。
(2)公共空間の 設計・整備の進捗状況 について (報告)
①公共工事の状況報告について
続いて、長門市経済観光部の田村理事より公共工事の進捗状況について説明がありました。
②公共空間 整備 状況、 計画・ 整備 の 変更 について
次に、インフラおよび外部空間のデザインを担当されている金光デザイン会議委員(有限会社カネミツヒロシセッケイシツ) より、金光デザイン会議委員より、長門市が進める公共空間整備状況および計画・整備変更について報告がありました。
また、道免推進会議委員代理(山口県観光スポーツ文化部)からは、山口県が進める公共工事について、「一ノ瀬渡し等の飛び石の整備は、長門市の公共工事と歩調を合わせて進め、12月の完成を目指す」ことや、前回の推進会議にて提案・決議された「きらきら橋から一ノ瀬橋への名称変更については、今後手続きを進めていく」ことが報告されました。
(3) 道路社会実験の 結果 について(報告)
〜泉デザイン会議委員(有限会社ハートビートプラン) 発言要旨〜
狭窄部への設置物の常設は、「そぞろ歩き」ができる魅力的な温泉街を実現するための交通戦略として、画期的な試みだと思う。この3年間で住民の皆さんがなんども重ねた社会実験や協議を経て、現在の形になっている。社会実験としては、これが最後となるが、ここをスタートとして今後も地元の方々と共に「そぞろ歩き」ができる温泉街を実現するために尽力していきたい。
(4)長門湯本温泉 のコンセプト 案 について(協議)
(5) エリアマネジメント について(協議)
持続的な観光地経営を可能にする エリアマネジメントの枠組み(案)
長門湯本温泉観光まちづくり エリアマネジメント事業計画
推進会議での決定事項(案)
〜大西委員長 発言要旨〜
前回の推進会議で、「①入湯税引上げの考え方」については承認をいただいた。 「② 入湯税使途に関する官民合意の仕組み」に関しては、今後、官民合意を得るため、外部評価委員会の確認を得る形となる。また、「③エリマネ法人の事業内容&区分の考え方」については、地域の民間組織によるエリマネ法人を立ち上げる方針で進めたい。「④今後のプロセス、スケジュール」は、今後令和2年4月からエリマネ法人を立ち上げていく。これらについてご意見を賜りたい。〜木村委員 発言要旨〜
デザイン会議から提案された、「③エリマネ法人の事業内容&区分の考え方」の方針には、公民連携などの重要なノウハウがつまっているので、今後の運営に存分に生かしていただきたい。また、公共空間のハード監修については、分類が細かく分かれており、区分けが難しい部分も多い。まだエリマネ法人が立ち上がるまで時間はあるので、これからどのように管理していくべきか、提案をいただきたい。〜荒川委員 発言要旨〜
これまで、まちづくり協議会は門前、三の瀬、湯本 3地区の各自治体が連携して地域の活性化のためにいろいろな取り組みをしてきた。今回も旅館組合・長門湯守・長門湯本オソト活用協議会が一体となり、エリアマネジメントの組織を立ち上げることによって、温泉街も更なる魅力の向上を期待している。地域としても、これから立ち上がるマネジメント組織と協力して、まちづくりに引き続き取り組んでいきたい。〜大西委員長 発言要旨〜
長門湯本まちづくり計画も、ハード整備は完成間近となり、ソフト面も今後に向けて、エリアマネジメント組織の事業計画が、着々と進んでいる。重要なエリアマネジメントについての協議も本日決定し、いよいよ長門湯本のまちづくりも佳境を迎える。引き続きご尽力願いたい。長門湯本みらいプロジェクトでは、現在「まちづくりの情報発信」に関わる仲間を広く募集しています。リバーフェスタや社会実験などの情報発信から長門湯本の日々の魅力を伝えるレポートまで、「文章を書くのが好きな人」、「写真を撮るのが好きな人」、「デザインづくりが好きな人」など、我こそはと思う方は、是非お気軽にお問合せください。