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長門市は、本州の最西端、山口県北部の日本海に面した自然豊かな静かな街。国の名勝及び天然記念物に指定されている「青海島(おおみじま)」や、日本の棚田百選にも選ばれた「東後畑(ひがしうしろばた)棚田」、CNNの“日本の最も美しい場所31選” に選ばれた「元乃隅稲成神社」など、日本の原風景ともいえる景色を見ることができます。
文化的には、大正時代の末期に「若き童謡詩人の巨星」と賞賛された金子みすゞの記念館や、「シベリヤ・シリーズ」で知られる洋画家・香月泰男の美術館など、全国から根強いファンが訪れいています。
また、市内で生産される長州どりを使用した「長門焼き鳥」、豊かな日本海の潮流で育った「仙崎イカ」や、地方独特の焼き抜き製法が知られる「仙崎かまぼこ」など、素材を生かした新鮮な美味しさが魅力です。
金子みすゞ記念館
元乃隅稲成神社
ながと焼き鳥
長門湯本温泉は、今からおよそ600年前(西暦1427年/応永34年/室町時代)、大寧寺の定庵禅師が住吉大明神からのおつげによって発見されたと伝わる、山口県ではもっとも古い歴史をもつ温泉として知られています。江戸時代には、藩主も度々、湯治に訪れてる貴重な温泉は、明治から昭和にかけて、全国から多くの方が訪れていました。
しかし、現代の旅行スタイルの変化や、広域からの観光客の引き込みの困難さなどにより、近年では宿泊者・温泉利用者も大きく減少し、まち歩きも乏しい状況です。平成26年には、150年の歴史を有する老舗ホテルが廃業となり、温泉街の中心地には遊休地が広がるなど、未来に向けての温泉街再生の取り組みが急務となっています。
昭和初期の風景
旧恩湯の風景
(平成29年現在建て直し工事中)
現在の風景
前述の状況を踏まえ、現在、長門湯本では、地域の魅力を見つめ直し、古き良き伝統を受け継ぎつつ、未来に向かってまちづくりが進んでいます。2016年4月には、星野リゾートが旧白木屋グランドホテル跡地を活用して温泉旅館ブランド「界」を進出することが決定した他、観光まちづくりを進めるために、専門家による検討会議、住民とのワークショップや意見交換会、民間事業の促進や地域イベントの開催など、公民が連携して、新しい温泉街を作り出す試みが着々と進行中です。