地元の若手が再建を目指す立ち寄り湯「恩湯(おんとう)」
長門湯本温泉街の公共施設
長門湯本温泉観光まちづくり計画の公共工事も、着々と進んでいます。長門湯本温泉街にゆっくりと滞在できるよう、大きな駐車場や、竹林の階段、ゆずきち坂、恩湯広場など、「そぞろ歩き」ができる快適な空間を作るために、ハード整備に力を注がれています。
民間投資による「おとずれリノベPROJECT」
次に向かったのは、民間投資によるリノベーションが進む、「おとずれリノベPROJECT」のひとつ、一ノ瀬広場の雁木前にある「長屋プロジェクト(仮)」。もともとは学校の校舎だったという建物が移築され現在に至るまでの経緯や、今後の完成像など、事業主である木村大吾さん(ゆとりお不動産株式会社)のお話に、みなさん熱心に耳を傾けます。
改装後には、カフェやバーが入る予定だという「長屋プロジェクト(仮)」。音信川の景色を眺めながら愉しむお酒、中庭でのんびり飲むコーヒー、長門湯本温泉で素敵なひとときが過ごせる場所が生まれます。
「長屋プロジェクト(仮)」に加えて進んでいるのは、有限会社ハートビートプランの泉英明さんによる「ハートビートシェアハウス(仮)」。みんなが集える広いキッチンやビアガーデンになりそうな屋上など、期待が高まる計画が盛り沢山のシェアハウスを企画しているとの事。建物の裏手にはJR美祢線の線路が走り、通過する乗客の皆さんにも注目される場所になりそうです。
こちらは、竹林の階段のそばにある可愛らしい古民家。この建物をリノベーションし、まちの番台「みんなのおとずれ堂」として活用を進めるのは、照明デザイナーの長町志穂さん。温泉街の玄関口にあたるこの場所で、みんなが集まれる観光案内所や、長門湯本温泉ならではの素敵なお土産が購入できる場所として、プロジェクトを進めています。
長門湯本温泉街を歩くと、まちのあちこちに、風情ある景観に合わせてリノベーションされた地元店舗の姿が。こちらも「おとずれリノベPROJECT」で、学生さんや、まちの人たちが力を合わせて改装しました。こうして、「歩ける温泉街」を目指す空間づくりに向けた、民間によるプロジェクトが着々と進んでいます。
「星野リゾート 界 長門」
続いて到着したのは、2020 年3月12日に開業予定の「星野リゾート 界 長門」。長門湯本温泉街の「そぞろ歩き」が楽しめるコンテンツの1つとして、界ブランドで初めての試みでもある、宿泊者以外の方も利用できるショップ「あけぼのカフェ」も完成間近です。
山口県の武家文化を生かした客室の、寝台は一段高くなっており、 格子状の囲いなど、藩主が泊まる部屋をイメージして造られています。山口市の無形文化財に指定されている「徳地和紙」を使用したベッドボードや、江戸時代後期に始まり、約360年と長い歴史を持つ萩焼深川窯の若手作家による作品が飾られるなど、山口県の文化が楽しめる空間となっています。
おとずれリノベPROJECT
観光まちづくり計画に伴って、様々な大規模工事が進む長門湯本温泉。そんな中、長年使われていなかった空き家を活用した新たな事業の準備や既存の店舗の改装など、ソフトコンテンツを支える取り組みが、「おとずれリノベ PROJECT」として、着々と進んでいます。→詳しくはコチラ