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長門湯本report:2018年12月20日 第6回長門湯本温泉観光まちづくり推進会議が行われました。

12月20日 長門市役所にて第6回長門湯本温泉観光まちづくり推進会議が市役所で開催されました。 推進会議は、長門市が湯本温泉街の再生を目的に策定した「長門湯本温泉観光まちづくり計画」に関し、下部組織である長門湯本温泉観光まちづくりデザイン会議から提案される内容について、様々な観点から意見を述べ、審議する大切な意思決定機関です。
第6回目の開催となる今回も、複数のメディア関係者が傍聴する中、同推進会議の委員9人が出席し、様々な議題について報告や議論が重ねられました。

委員長あいさつ

まず冒頭に委員長である大西市長から、開会の挨拶が行われました。
〜大西委員長 発言要旨〜
「今年度は社会実験を開催したり、星野リゾート 界 長門の工事も始まったり、紅葉の階段が整備されるなど様々な展開があった。今日は社会実験の結果報告や住民の合意形成などの報告を受け、活発な議論をいただきたい」

報告・審議事項

(1)民間投資促進事業の進捗状況について(報告)

次に、温泉旅館「星野リゾート 界 長門」着工について、星野リゾート プロジェクトマネージャー石井芳明氏より報告がありました。

※上記は公開資料の抜粋です。公開資料はコチラより一括ダウンロードが可能です。

〜石井代理の報告抜粋〜

9月のプレスリリースで発表させていただいた通り、おかげさまで順調に工事は進んでいる。建物については、おおよその形が決まっているので、今後は施設で提供するサービスなどについて、山口県や長門の自然や歴史を学びながら、引き続き検討を続けていきたいと思っている。

続いて、恩湯等施設整備・運営事業の進捗状況について、大谷デザイン会議委員(長門湯守株式会社 共同代表)より報告がありました。

〜大谷デザイン会議委員(長門湯守株式会社 共同代表)の報告抜粋〜

・おとずれリバーフェスタ 2018 にて「ちょいサポ隊」を募集した。県外からも応募者がおり、25人もの人が集まった。交流会なども実施し、参加者の満足度も高く、次回もやりたいと言ってくださる方が多数だった。

・恩湯入浴券の種類と料金案は温泉パスや地域民の方限定のパスなどを設定予定。金額に対しても概ね皆さんから理解を頂いた。

・昨今の建築費等の高騰により、資金面での調整が続いているが、恩湯基金などの寄付の仕組みをつくり、幅広い皆様からのご支援を呼びかけている。

次に、現時点の公共空間の整備スケジュールについて、長門市 経済観光部 田村理事より報告がありました

※上記は公開資料の抜粋です。公開資料はコチラより一括ダウンロードが可能です。

(2)公共空間設計及び景観形成の取組状況について

次に、インフラおよび外部空間のデザインを担当されている金光デザイン会議委員(有限会社カネミツヒロシセッケイシツ) より、公共空間整備の進捗状況 及び 湯本エリア内外のサイン計画について、説明がありました。

①公共空間整備の進捗状況について(報告)

※上記は公開資料の抜粋です。公開資料はコチラより一括ダウンロードが可能です。

②湯本エリア内外のサイン計画について(報告)

〜金光デザイン会議委員(有限会社カネミツヒロシセッケイシツ)の報告抜粋〜

・長門湯本温泉の魅力向上に必要な6つの要素のひとつ「回遊性(そぞろ歩き)」 の実現には、温泉街中心エリアへの通過交通を排除し、幹線道路を利用して観光で訪れる車輌を速やかに駐車場へと誘導することが求められる。車輌系サインの設置や表示内容については関係機関との協議を行う。
・「マーク&ロゴ」各種タイプを展開してデザインの統一を図る。
・温泉街中心エリアでは、歩車共存道路であることを運転者に伝えるためのサインの設置を検討する。
・景観配慮の観点からサインが乱立しないよう留意する。

③社会実験2018について

・社会実験の実施状況及び検証結果について(報告)

続いて、泉デザイン会議委員(有限会社ハートビートプラン)より、2018年度社会実験について説明がありました。

〜泉デザイン会議委員(有限会社ハートビートプラン)の報告抜粋〜

「おとずれリバーフェスタ2018としてコア期間を設け9月15〜17日で社会実験を実施」

・狭窄部による「歩ける温泉街」の形成:社会実験および地元WSの結果より狭窄部を設置する方向で関係機関と協議を進める。

・右岸・曙橋の歩行者専用化による回遊性の向上:計画案通り右岸側の歩行者空間化を進める。

・来場者アンケートは、昨年度同様に20代〜40代が多く来場し、9割以上がリバーフェスタを「とてもよい・よい」と評価した。

・宿泊者への周知が十分でなく、事前告知が必要だということもわかった。

・イベント用電源の不足:電源の効率的な設置や、出店者への容量制限などの対応方法を検討・川床ライトアップのための照明設備の整備や、トライアルとして映画上映等も実施。建築物を照明オブジェとして活用することも検討している。

「川床の運営について」
・手すりは注意報・警報時には収納することで対応を行う。
・川床上の設置物は毎日の撤去は行わず、注意報・警報発令時のみの対応とする。管理は各事業者の責任で行う。
・旅館や⻑門湯守による活用プログラムは今後も継続検討、試行を行う。

・河川空間等の活用方針について(協議)

続いて、長門湯本オソト活用協議会の伊藤就一氏(長門湯守株式会社 共同代表)から河川空間等の活用方針について説明がありました。

〜長門湯本オソト活用協議会の伊藤就一氏の報告抜粋〜

・川床・置き座の活用法として大谷山荘3つ、玉仙閣で2つの活用実績が出た。どれも好評だったので、これを元に活用法を増やしていければと思う。

・春〜秋を川床のコア期間として設定し、イベントを開催していきたい。

・モニタリングをしつつ、冬季の有効な活用も継続して検討している。

〜石井代理 発言要旨〜

「実用的なものに必ずしも限らずに、見栄えを意識した使い方を考えることも必要。たとえば無理して通年使うことで景観を損なうよりも、家具などを置いて雰囲気作りに使う形も良いのではと考える。

〜正司委員 発言要旨〜

「長門市は綿密な計画、裏打ちがされていたので許可した。県サイドも初の試みであり、山口県のPRが出来るので、実績も重要である。冬の利用も積極的に考えて欲しい。」

以上のような協議を経て、河川空間等の活用方針は決定されました。

・冬季社会実験の概要について(報告)

続いて、夜間景観をご担当されている長町デザイン会議委員(株式会社LEM空間工房)が欠席のため、泉デザイン会議委員(有限会社ハートビートプラン)から照明整備について説明がありました。

※上記は公開資料の抜粋です。公開資料はコチラより一括ダウンロードが可能です。

〜泉デザイン会議委員(有限会社ハートビートプラン)の報告抜粋〜

「守りたいこと」を原則として、冬季集客イベントの提案として社会実験を行う予定。市民の人たち、子供達にもワークショップを通して手伝ってもらい、皆でこの空間を作る。

〜大西委員長 発言要旨〜
「良い試みだと思う。市外や県外から人がこれを見に来たいと思えば理想的。この社会実験を通してより良いものにしていければ良い。」

④エリア交通計画の方針案について(協議)

次に、片岸デザイン会議委員(日本海コンサルタント)から、長門湯本温泉エリア交通計画について説明がありました。

※上記は公開資料の抜粋です。公開資料はコチラより一括ダウンロードが可能です。

〜片岸 将広デザイン会議委員(日本海コンサルタント)の報告抜粋〜

社会実験の検証結果のまとめとして
社会実験(2017・2018)による道路空間再編では、「車の速度低減」、「通過交通の抑制」、「歩行者の満足度向上」などの道路空間再編による効果がみられた。

目指すべき方向として
・狭窄部等による道路空間再編にあわせて、通過交通や公衆浴場への来場者を国道316号や公共駐車場 へ適正に誘導し、温泉街全体としてクルマの交通量を軽減することで、「歩ける温泉街」を実現する。
・路上駐車の禁止を徹底することにより、必要なクルマ(地域住⺠、緊急車両、荷さばき車両等)が必 要なときに安全・円滑に通れる道路空間とする。
・歩行者、自転車、クルマのそれぞれが「ゆずりあいの心」(歩車共存の精神)をもつことで、お互い の安全で快適な通行に努めるよう意識改革を図る。
ことを通じて、「歩ける温泉街」を形成することが必要である。

以上のことから、現状の課題を含めつつ、いかに通行しやすい道路環境を作っていくには、警察や地元の皆さんとの協力が不可欠である。温泉街全体が整備された後も、どういう交通状況になっていくのかをフォローしながら、より良い交通環境にしていければと考えている。

〜荒川推進会議委員(湯本まちづくり協議会会長)の発言要旨〜

交通計画については、歩ける温泉街を目指すということで、三ノ瀬、湯本、門前の自治会長のみなさんとともに、継続的にワークショップや説明会に参加してきた。日常生活や事業に関わっている住民の皆さんから様々な声が聞かれたが、社会実験の検証結果を含め、これからの街は「TOP10を目指して歩ける温泉街」を目指して取り組んでいこうということでまとまった。

〜大西推進会議委員長の発言要旨〜

今のお話にあったように、交通計画の方針について地元の中では合意が取れているとのことだが、今後もデザイン会議などを通じて、丁寧な説明を心がけて計画を進めて欲しい。

以上のようなやりとりを経て、推進会議でのエリア交通計画の方針案が承認されました。

(3)景観条例における景観レビュー等の実施スキーム案について

次に、長門市都市建設部 早川部長から、長門湯本温泉景観形成の実現の方法とスケジュール等について説明がありました。

※上記は公開資料の抜粋です。公開資料はコチラより一括ダウンロードが可能です。

次に、益尾デザイン会議委員(株式会社アルセッド建築研究所)から、景観協定の締結に向けた取り組みについて説明がありました。

※上記は公開資料の抜粋です。公開資料はコチラより一括ダウンロードが可能です。

(4)公共空間の活用の方向性について(協議)

続いて、長門湯本オソト活用協議会の伊藤就一氏から公共空間の活用の方向性について説明がありました。

※上記は公開資料の抜粋です。公開資料はコチラより一括ダウンロードが可能です。

〜荒川委員 発言要旨〜
「住民と行政が一緒に作っていくというのは、より地域に愛着が湧くと思う。地域としても出来る限りのサポートはしたい。協力しあって魅力のある温泉街としてともに作っていけたらと思う。」

(5)平成31年度事業に向けた検討(協議)

続いて、 泉デザイン会議委員(有限会社ハートビートプラン)から公共空間の活用の方向性について説明がありました。

※上記は公開資料の抜粋です。公開資料はコチラより一括ダウンロードが可能です。

以上のような報告・協議を経て、各委員より以下のように発言がありました。
〜荒川委員 発言要旨〜
「社会実験を通じた検討はとても良かった。報告の内容は、地域の方々と意見交換をしてきたことを踏まえたものになっていると思う。これからも人気温泉地TOP10を目指し引き続き進めていきたい。」
〜内田委員 発言要旨〜

「今まではハードの部分を進めてきたが、全体のコンセプトを含め、そろそろソフト部分の検討を進めてることが重要だと思う。」

〜坂倉委員 発言要旨〜
「川を中心にまちづくりをしているので、安心安全を第一にしていければ良いと思う。今までにない湯本の雰囲気が出来てきている。質の高い事業者に入ってきてもらえたらと願っている。」
全ての報告•提案•進言を受け、大西市長から以下のような総括により、第6回推進会議は締めくくられました。

〜大西委員長 発言要旨〜

景観形成や、エリア交通計画、公共空間の設計など、今年度の取組の中で大変重要な項目について、本日の会議において協議・合意できたと思う。改めて、長門市が人気温泉地TOP10を目指すため、関係機関一丸となって推進していきたいと考えている。

以上、各分野のエキスパートからの細密な報告と、地域の代表者の方々を交えた議論で、あっという間の2時間でした。今後も社会実験などを通して、より良い方向へ地域全体がシフトしていこうとする様子が一段と見てとれるようになります。地域の方々、専門家、行政によるさらなる連携プレーで、2019年度までの完成に向けて着実に取組が進められて行くことを期待しています。

※長門市の公式ホームページに移動します。

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