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長門湯本report:長門市・星野リゾート・長門湯守によるプレス発表会が開催されました。

10月4日(金)、長門市、現在進行中の長門湯本温泉観光まちづくり、星野リゾート「界 長門」についてのプレス発表会が開催されました。会場となったのは、曹洞宗屈指の名刹・大寧寺。約600年前、大寧寺の定庵禅師が住吉大明神からのおつげによって発見した”神授の湯”と伝えられる長門湯本温泉。温泉街と非常に結びつきのあるお寺です。
当日は、県内外から、新聞・テレビなど約40人を越える多くのメディア関係者が出席しました。地元の若手が再建を目指す公衆浴場「恩湯(おんとう)」や「界 長門」もいよいよ完成間近。新しく生まれ変わる長門湯本温泉街への期待や強い関心が伺えます。
まず、長門市の大西倉雄市長から、公共施設の供用開始時期や、民間投資による「おとずれリノベPROJECT」について、説明がありました。「全国温泉地ランキングTOP10」入りを目標に、自然を生かした魅力的な温泉街を目指し、着々と進む長門湯本温泉街の進捗状況を報告しました。
次に、長門湯守株式会社の大谷和弘共同代表より、外湯施設「恩湯(おんとう)」の開業日や利用料金等、決定事項の発表がありました。「恩湯」は令和2年3月の開業を発表し、岩盤湧出の特長を活かした浴槽、深さ1メートルの伝統的な深風呂など、細部にこだわった施設の概要を説明しました。
また飲食施設である「恩湯食(おんとうしょく)」も同じく来年3月開業予定で、長門市名産の鶏肉と豆腐を軸に地元食材を楽しめる料理など、湯上りにやさしい食事が提供されるとのことです。長門鶏卵を使ったお菓子や山口産ハーブティー、地 酒、ナチュールワインなどもあり、温泉街をそぞろ 歩きする際に持ち歩きできるメニューも充実してい く予定です。

【 恩湯(おんとう) 】
開発・運営:長門湯守株式会社 共同代表 伊藤就一・大谷和弘
設計:設計事務所岡昇平+田村設計室(仏生山温泉)
延べ面積:324.93 ㎡(岩盤上家棟含む)
同時利用人数:浴槽8名、洗い場8名(男女共)
開業:2020 年3 月
営業時間:10:00 ~ 22:00
定休日:毎月第三火曜日(祝日の場合は変更あり)
入浴料金:大人 平日700 円、休日・休前日800 円, 特日900 円
子供400 円( 4 ~ 1 2 才) ※ 特日は年末年始、お盆、ゴールデンウィークなどの繁忙期
URL:https://onto.jp/
※ 3 歳以下のこどもは無料

【 恩湯食 (おんとうしょく)】
延べ面積:60.68 ㎡
客席:室内 テーブル20 席、カウンター6席、合計26 席
屋外 カウンター12 席、合計12 席
総計38 席
開業:2020 年3 月
営業時間:11:00 ~ 21:00
定休日:毎週水曜日(祝日の場合は変更あり)

続いて、星野リゾートの星野佳路代表から、星野リゾート「界 長門」についての概要の説明がありました。開業日は3月12日と発表され、温泉街のそぞろ歩きが楽しめるコンテンツの1つとして、界ブランドで初めて宿泊者以外の方も利用できるショップ「あけぼのカフェ」も紹介しました。
また、総支配人に着任した三保 裕司氏より、挨拶と共に「星野リゾート 界 長門」の山口県の文化を生かした客室「ご当地部屋」や、この地域ならではの旬の素材をいかし、意匠を凝らした器とともに楽しめる会席料理など、サービスの紹介がありました。
星野リゾート「界 長門」は、界ブランドとしては全国で16施設目となり、山口県に古くから続く「御茶屋屋敷」をテーマとし、武家文化を活かした客室は、藩主が泊まるイメージとして造られました。徳地和紙のベッドボードや萩焼深川窯の若手作家による作品など、山口県内の文化が感じられる空間となっています。

【 星野リゾート 界 長門 】
所在地 :〒 759 4103 山口県長門市深川湯本 2229 1
電話 :0570 073 022 (星野リゾート予約センタ ー)
客室数 :全 40 室(本館 30 室 別館 1 0 室)*別館は全室露天風呂付き
付帯設備 : ロビー、食事処、トラベルライブラリー、ショップ、湯上がり処、あけぼのカフェ
大浴場(男女別、露天風呂各1、内風呂各2)
料金 :1 泊 2 2,000 円~( 2 名 1 室利用時 1 名あたり、サービス料 込・税別 、夕朝食付)
アクセス:JR新山口駅より車で約60分、山口宇部空港より車で約90分
URL:https://kai-ryokan.jp/nagato/

開業:2020年3月12日
予約開始日:2019年11月12日

その後は質疑応答が行われ、様々な質問が飛び交いました。
長門湯本のまちづくりの今後について、大西市長は「来年の3月にはハード整備が終了する。今後はソフト面を充実させていきたい。『星野リゾート 界 長門』も 『歩ける温泉街』 の一部になっていただける。民間投資による『おとずれリノベPROJECT』等、民間の力をソフトに生かして、まちの魅力を向上させていきたい」とお話されました。
星野代表は長門湯本温泉街について、「長門市のリーダーシップや地域に住む次世代の後継者、外部専門家などのノウハウを許容する環境などが、面的再生がうまく進んでいる要因と思う」と分析し、「界 長門もそぞろ歩きの中でしっかり貢献できるような施設にしたい」と答えられました。
約1時間に渡る説明会の後には、現地見学会が開催され、詰めかけた報道陣らは「恩湯(おんとう)」の建設現場や星野リゾート「界 長門」の客室、リノベーションが進んでいる物件の進捗状況などを取材しました。その模様は、後日詳細レポートにてお知らせします。
いよいよハードが完成に近づき、民間投資によるソフトコンテンツ作りが活性化している長門湯本温泉。魅力的な「歩ける温泉街」を目指した、来年の春に向けて、ますます目が離せません。