萩焼は、豊臣秀吉が朝鮮に出兵した16世紀末、文禄、慶長の役(1592~97)の際、毛利輝元公が、朝鮮李朝の陶工、李勺光・李敬等を承知したことに始まります。その約半世紀後、 承応2年(1653年)蔵崎五郎左右衛門が同族の勘兵衛とともに、現在の長門市深川湯本三ノ瀬での独立窯業を願い出て許しを得たのち、明暦3年(1657年)、「三ノ瀬焼物所」が創業されます。
ここから約360年、「三ノ瀬深川窯」は茶陶器として確たる地歩を占めながら発展を遂げています。2020年、初めての開催を迎える「うつわの秋」には、三ノ瀬深川窯の全5つの窯元、8人の作陶家が出展いたします。