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長門湯本report:2017年11月28日 第3回長門湯本温泉観光まちづくり推進会議が行われました。

この会議は、市が湯本温泉街の再生を目的に策定した「長門湯本観光まちづくり計画」に関し、下部組織である長門湯本温泉観光まちづくりデザイン会議から提案される内容について、様々な観点から意見を述べ、審議する大切な意思決定機関です。

市民の皆さんとの幅広い情報共有を目的に、公開形式で行われるこの会議には、出席委員や関係者の他に多数の報道機関の方々も来られ、注目の高さが伺えました。

委員長あいさつ

まず冒頭に委員長である大西市長から、開会の挨拶が行われました。
〜大西市長 発言要旨〜
「9月から3週間に渡って行われた社会実験では、私自身がコア期間のおとずれリバーフェスタに2回ほど参加したが、小さな子供を連れたお母さんや、若い方々がたくさん楽しんでいるのをみて、長門湯本の未来像を感じ、大変勇気づけられた。地元の方々も様々な工夫をし、街全体が一体感を持っていた。河川の活用についても、県の協力もあり、増水時の検証も含め大変有意義な結果が得られた。社会実験を一過性のイベントに終わらせないためにも、しっかりと検証作業を行い、まちづくりに活かすことが大切。 限られた時間ではあるが、委員の皆様には建設的な議論をお願いしたい。」

報告・審議事項

(1)恩湯等施設整備・運営事業の事業者公募について(報告)

次に、恩湯等施設整備運営事業の事業者公募について、事務局より報告がありました。
〜木村経済観光部長 報告抜粋〜
「公募の内容については、8月の推進会議に基づいて、現在進めている。事業の基本方針としては次の6点。
①長門湯本温泉の歴史や文化、特徴を活かした計画であること。
②収益性のある自立した事業であること。
③当初は恩湯及びその周辺の質を高めることに集中投資し、その後段階的に投資すること
④恩湯単体ではなく、地先エリア一帯の魅力を高める事業であること
⑤地域の事業と連携し、周辺事業者の事業機会を増やすこと
⑥事業者の経営状況で恩湯の継続が左右されないような工夫をすること
 
期待する役割については
・デザイン会議に出席し、司令塔とともに会議の主導的な役割をはたすこと
また、主な事業内容については
・恩湯の整備・運営事業
・飲食物販施設の整備・運営事業
・恩湯広場の活用
・川床の活用
となっている。
スケジュールとしては、10月に現地説明会や質問の受付・回答を実施し、11月に事業参加申込書の受付を終了した。参加申し込みがあったので、スケジュールに沿って1月の事業提案書の受付となる。なお、事業者の参加申込書や事業提案書の受付状況については、事業者選定の途中であり、検討の公平性や競争性を確保していく為に、2月の公開ヒアリングまでは非公開として取り扱いたいと考えている。審査員については、8月の推進会議にてご了承いただいたものだが、事業の重要性に鑑み、行政の代表については副市長に変更とさせていただいている。」

(2)長門湯本みらいプロジェクト社会実験の実施報告と今後の取組

① 実施概要及び検証結果

続いて、長門湯本みらいプロジェクト社会実験の実施報告と今後の取り組みについての協議となりました。まず、今回の社会実験の開催主体である、湯本まちづくり協議会(みらい検討部会)の荒川会長より、謝辞が述べられました。
〜荒川委員 発言要旨〜
「今回の社会実験は初めての取り組みであり、不安も大きかったが、地域の皆さんの協力でやり遂げることができた。また地元だけでなく、県、市、そして市外の専門家の方々の助言や尽力も非常に大きかった。この場を借りて皆様にお礼を申し上げたい。」
次に、運営協力を担当したデザイン会議司令塔 泉英明氏(有限会社ハートビートプラン)より、詳細な報告がありました。

〜泉デザイン会議委員 報告抜粋〜

1. 社会実験の概要について:目的と実施スケジュール
2. 社会実験の検証項目と実施内容
①河川活用促進のための川床・置き座の設置・運営の検証
②人中心の道路空間活用と交通機能再編に伴う影響の検証
③官民連携した照明計画による温泉地景観の向上の検証
④空間活用と事業性の検証
3. 調査項目
4. 調査結果概要
①来場者アンケート:20代〜40代が多く来場し、9割以上がリバーフェスタの取り組みを「とても良い・良い」と評価
②地元アンケート:道路上の店舗・休憩スペースは62%が評価。歩行者安全通行は一方通行を評価、車の安全通行は一方通行と対面通行はほぼ同等の評価
③宿泊者アンケート:宿泊者の6割がリバーフェスタに来場、時間帯はチェックイン〜夕食前が6割
④出店者アンケート:出店に満足したのは22店舗中21店舗。次回のイベントへの参加意欲も22店舗中、20店舗。イベントの雰囲気や趣旨を評価。
⑤交通量調査:一方通行時には、大谷山荘側から郵便局側に向けて目的を持たない通過交通を3割ほど抑制する効果があった。
⑥パブリシティ(抜粋):毎日新聞(9/18)、KRYニュースライブ(9/19)、長門時事(9/22)、日本経済新聞(10/18)、BRUTUS(11/15号)
5. 検証と今後の方向性(案)
①河川活用促進のための川床の設置・運営の検証(抜粋)
・非常に評価が高く、構造上の問題も生じてないため、常設化を目指した検討を進める。
・長期使用を前提とした素材検証やコストの明確化、活用策の試行等は引き続き検証を重ねる必要がある。
②人中心の道路空間活用と交通機能再編に伴う影響の検証(抜粋)
・道路空間活用については、地元を含め一定の評価を得ており、実現に向けた検討を進める。この際、美装化とともに、交通計画や設置物の外観や快適な空間づくりに向けた地域との連携を検討。
・現状では、一方通行か相互通行かは決定せず、継続して社会実験を行う。
・イベント時における大寧寺駐車場の活用や二次交通の活用、駐車場の新設における回遊導線の検討が必要。
③官民連携した照明計画による温泉地景観の向上の検証(抜粋)
・夜間の情緒作りや事業環境向上に効果があり、公民での照明やイベント等に対応可能な電源の配置を進める
・来場者の満足度の向上と景観に資する検証結果が得られたため、照明計画の検討が必要。
・インフラ整備と併せて電源供給設備についての整備検討が必要。
④空間活用と事業性の検証(抜粋)
・クオリティコントロールを継続するとともに、旅館や地域の協力体制の構築も継続していく必要がある。

※上記は公開資料の抜粋です。公開資料はコチラより一括ダウンロードが可能です。

続いて、まちづくり協議会の主催にて行われた、社会実験に関する地元向け報告会の概要について、荒川委員より報告がありました。

〜荒川委員 報告抜粋〜

「湯本、門前、三ノ瀬地区の全戸アンケート調査を実施し、11月18日、20日の二日間、調査結果の説明と意見交換会を行った。主な意見は次の通り。
・道路上にベンチやテーブルなどを設置したが、こうした休憩施設は良かったという意見が多く、意見交換でも異論は無かった。
・歩行者と車両との境界に使用した植栽のプランターは、観光客を迎えるおもてなしになったことや路上駐車が減り温泉街の景観が良くなった。しかし、植栽の維持管理は担い手がいないので運営面での課題がある。
・恩湯周辺でイベントを実施する際、温泉街の両端にトイレがあり少し離れていることから、場所の説明や誘導に課題がある。 このため、イベントの際は旅館など民間のトイレの一般開放や 仮設トイレを設置するなど対応策の検討を求める意見がある。
なお、今回は湯本まちづくり協議会の若手を中心としたみらい検討部会で行ったが、地域との関係作りが徐々に深まり、説明会においても建設的な意見が多く見られ、今までとは違った雰囲気で、まちづくりの基盤が非常に良い方向に進んでいると実感している。」

② 河川及び道路の活用に向けた組織とスケジュール

次に、「この結果を受けて、特に河川、道路の活用に関しては法整備も関わるために、デザイン会議での提案をお願いしたい」との大西市長の発言を受けて、泉氏より、「河川及び道路の活用に向けた組織とスケジュール」についての提案がありました。
〜泉デザイン会議委員 提案要旨〜
「川床、置き座については評価も高く、社会実験を通じて常設に向けた検討を進め、また道路空間のうち川沿いの部分も人中心の空間として活用を検討すべき。道路についても、デザインと安全性の両立や、すれ違いスペースの取り方などを検証が必要。実施の時期については、来春から社会実験での長期間での検証を経て、来年秋からの常設化を目指してはどうか。河川と道路を同時に進めるために、民間の川床設置者とまちづくり協議会による主体『長門湯本オソト協議会(仮称)』を組成し、河川準則特区と道路協力団体等の枠組みを活用していくことが考えられる。」

※上記は公開資料の抜粋です。公開資料はコチラより一括ダウンロードが可能です。

これを受けて、山口県観光スポーツ文化部 小玉部長及び、長門市都市建設課 早川課長より次のような発言がありました。

〜小玉委員 発言要旨〜

「川床の設置は県内初の試みであり、提案から短期間で実現したことは、関係者の尽力によるものと考えている。期間中はたくさんの若い方が訪れており、大変良い評価だったと聞いている。今後の利活用については、今回の社会実験の結果を踏まえ、川床の本格運用に向けて、泉委員の提案された河川準則特区を活用した運営組織やスケジュールのイメージで、県としても長門市や地元の皆さんと調整をしていきたいと考えている。」

〜早川課長 発言要旨〜

「道路の活用の課題と今後の進め方について。道路空間の活用が、そぞろ歩きのできる魅力的な温泉街の実現に向けて有効であることが、今回の社会実験を通じて確認された。制度上も、昨年度より道路協力団体制度ができるなど規制が緩和され、道路空間を活用した収益活動、地域の実情に応じた道路管理の充実を図る事が可能となってきている。今後はこうした制度の活用を含め、充実した道路管理と道路の利活用を地域と一体なって進めていきたい。」
続いて、星野リゾート 石井代理より
・通過交通(国道316号から俵山への抜け道として利用)の利用状況
・河川・道路空間活用の組織運営とクオリティコントロール
についての質問があり、複数の委員より回答が述べられました。
 

〜通過交通の状況について〜

荒川委員:「車の抜け道としての利用は非常に多い。スピードを落とさずに通過するので危険を感じることもある。」
 
泉デザイン会議委員:「社会実験期中は、一方通行時には通過交通を3割削減、相互交通でも1割の削減効果がみられた。」

大西委員長:「この点については、様々な地元の方々の意見も聞きながら、継続して審議していくことが重要。」

〜河川・道路空間活用について〜

デザイン会議委員:「組織のイメージについては、参加する事業者を含めて民間が責任を持って、キチンとしたデザインや運用ルールを決めることが大切。今後、約半年間をかけて協議していきたい。」

以上のような報告・協議を経て、来年度の社会実験、川床・置き座等の常設、運用組織のイメージとスケジュールについて、推進会議にて決定されました。

(3)公共空間設計及び景観ガイドラインの検討状況

① 公共空間設計の進捗状況(報告)

次に、インフラおよび外部空間のデザインを担当されている金光デザイン会議委員(有限会社カネミツヒロシセッケイシツ)より、公共空間設計の進捗状況について、報告がありました。

〜金光デザイン会議委員 報告抜粋〜

・駐車場ゲート周り:国道との接続部分で交差点協議を進めており、協議では駐車場進入路幅員減少、横断歩道、停止線位置、隅切りの変更で設計を進めている。
・竹林の階段・竹林の路:前回の推進会議で説明したとおりの形で設計が進んでいる。
・棚田スロープ(南スロープ):デザイン会議での議論を踏まえ、構造物が表に出ないような形で、地形がすっきりと見えるように計画を修正している。
・眺望テラス:長門湯本のまちが一望できるような場所を設置している。前回の推進会議で説明したとおりの形で設計が進んでいる。
・紅葉の階段:設計が終わっている段階。竣工時は模型のようにボリュームのある紅葉にならないが、徐々に成長させていく。
・曙橋の改修:耐震の関係で改修の検討をしている。その際にまちの景観になじむような高欄や舗装材の検討を進めている。
・サイン計画:現状、長門湯本には多数の既存サインがあるが、比較的新しいものが多いので、コスト面からも全てを新しくすることは考えにくい。基本的には既存のサインは現状維持で、情報更新が必要なものや老朽化したものについては、新しいサインが必要かと思う。デザインはシンプルでニュートラルな方向。色彩は、日本の伝統色のなかで湯本地区に関連する色を選ぶように、デザイン会議で検討中。

② 大型建築に関する基本的考え方(協議)

続いて、 益尾デザイン会議委員(株式会社アルセッド建築研究所)による「大型建築に関する基本的考え方」についての状況報告がありました。

〜益尾デザイン会議委員 報告抜粋〜

大型建物(三階建以上)の建物は、長門湯本全体の6%だが、イメージとしては相当大型であるので、ガイドライン上は非常に重要であると考えている。現在協議中の概略は以下の通り。

基本的な考え方とシーン景観
①安心して歩いて楽しめる温泉街を実現する
②川への眺望と川沿いの温泉街の風情を大切にする
③温泉街の風情を感じるもてなしを演出する
④温泉街の風情を感じる夜間景観を実現する

大型建築についてのルール

公共空間との関係
・公共空間と一緒にまちづくりや景観形成を推進する
・車のアクセス、駐車場の配置は地区の交通計画に配慮する

道から建物までの中間領域の設え
・駐車場のデザイン
・敷地境界のデザイン

通りから見える建物の設え
・開口部の意匠
・建物の意匠・色彩
・建物規模

通りから見える要素の設え
・設備機器
・サイン
・夜間景観

上記のルールについては、事前に旅館組合の方々や星野リゾートとも事前にヒアリングをさせていただき、概ね了解をいただいている。

 

③ 長門湯本温泉景観形成の実現の方法とスケジュール(協議)

次に、同じく 益尾デザイン会議委員(株式会社アルセッド建築研究所)から「 長門湯本温泉景観形成の実現の方法とスケジュール」についての提案がありました。

〜益尾デザイン会議委員 報告抜粋〜

ルールの運用については、法的担保との関係が非常に重要だと考えている。平成30年3月までに完成予定の長門湯本景観ガイドラインを、「長門湯本地区景観計画」に基づき運用する事を検討している。
 
景観ガイドラインの一般的な位置づけ
・ガイドラインは景観誘導の手法として、景観計画の景観形成基準等を補足するもの(任意計画)
・基準にはなるが、あくまで自主的なものになるため、法的な位置づけが必要。
 
法的な拘束力を持たせるための手法は以下の二つが考えられる。
①重点地区の指定(行政による運用・景観法8条)
②景観協定の締結(民間による運用・景観法81条)

※上記は公開資料の抜粋です。公開資料はコチラより一括ダウンロードが可能です。

以上のような報告・提案を経て、各委員より以下のように発言がありました。

〜星野リゾート 石井代理 発言要旨〜

マスタープランの発表段階から、景観ガイドラインを作ることは、必要かつ重要と考えている。その上で、まち歩きの観点から、足湯および雁木広場を、重点エリアの設定として景観ガイドラインに組み込んではどうか。
また、車からみえる周囲の景色の「長門湯本らしさ」も重要だと思うので、広域的なエリアについても、ガイドラインに含めてはどうか。長期的に見た時系列のガイドラインの公平性や、既存の建物の景観を進めていくことも重要。

〜伊藤委員(湯本温泉旅館協同組合) 発言要旨〜

今後大型の物件が出てくる場合には、湯本温泉の自然に囲まれた景観にそぐわないような高層ビルや色彩の建築物は避けていくべきと考えている。また、湯本温泉発祥の地である大寧寺をはじめ、湯本の歴史性を踏まえたまちづくりを進めていただきたい。

〜岩田委員(大寧寺 代表役員) 発言要旨〜

湯本温泉の歴史的なイメージを見てみると、「川・水の流れ」を中心とした安らぎの場であるから、その部分を大切にしていかないと「湯本温泉らしさ」は半減してしまう。現在の「川」を重視した計画は高く評価するが、さらに音信川だけでなく、湯本温泉全体の美しい「小さな川やせせらぎ」を大事にするまちづくりを、ぜひ進めてほしい。

(4)民間投資促進に向けた取り組み状況(報告)

次に、民間投資促進に向けた取組状況について、YMFG ZONE プラニング矢儀氏より報告がありました。

〜矢儀氏 報告抜粋〜

1. 長門湯本温泉事業者オーディション
 
【スケジュール】
平成29年12月1日(金)~3日(日) 合宿(2泊3日) 
平成30年2月(予定) 最終発表【合宿会場】 玉仙閣
【参加者】
8事業者 長門市内:小売飲食 
長門市外:飲食、酒販、スピーカー製造、 空間演出、小売
【合宿講師】
古田秘馬氏(umari代表取締役)、泉英明氏 (ハートビートプラン代表取締役)、 林千晶氏(ロフトワーク代表取締役)、柏尾哲哉氏(十勝シティデザイン代表取締役)、橋村和徳氏(VILLAGE INC代表)
※合宿には、CAMPFIRE、星野リゾート、地元事業者等も 参加者の事業ブラッシュアップをサポートする講師として参加予定
 
【合宿後の事業化に向けた取組み】
・ 山口銀行は、長門湯本温泉のまちづくりに特化したファンドを組成予定
・ CAMPFIREは、長門湯本温泉の特設サイトを開設予定
 
2.包括連携協定の締結
・平成29年9月22日、長門市、山口銀行、YMFG ZONEプラニング による「地方創生に係る包括連携協定」を締結
 
・連携協定の主な内容
(1)長門湯本温泉観光まちづくりの推進に関すること
(2)「癒やされ方改革」の推進に関すること
(3)地域中核企業の振興・支援に関すること
(4)人づくりに向けた経営者の意識改革に関すること
(5)創業支援、事業承継に関すること
(6)公共施設マネジメント等の地域づくりに関すること

※上記は公開資料の抜粋です。公開資料はコチラより一括ダウンロードが可能です。

(5)平成30年度に向けた主要課題の検討(協議)

最後に、平成30年度の主要課題(案)が提出され、事務局より説明がありました。

〜平成30年度の主要課題(案)〜

(A)恩湯等整備事業及び関連事業の企画・設計 【コア事業者】
①事業者の検討についてのサポート (設計支援、広場運営に向けた社会実験 等) 【デザイン会議】
②事業モニタリングの仕組み作り 【長門市】
③駐車場の運営方法検討 【デザイン会議・コア事業者】
④地域連携事業の具体化 【コア事業者・実施主体】

(B)公共空間整備の着実な実施 【長門市・山口県】
①設計監修及び現場意匠監理 【デザイン会議】
②将来を見据えた交通計画とハード整備への反映 【デザイン会議】
③美観の維持や維持管理の仕組み作り 【デザイン会議・実施主体】

(C)河川及び道路の活用  【事業者(中間組織含む)】
①制度枠組みの構築 【デザイン会議・長門市・山口県】
②社会実験による検証 (→事業化)【まちづくり協議会(→事業主体)】

(D)魅力的な事業の引き込み
①民間投資促進の仕組み構築・運用 【デザイン会議】
②「文化体験」事業の継続検討 【デザイン会議】
③持続的な物件改修プラン構築に向けた取組 【デザイン会議(施工者WS)】
④基礎的な事業環境データ収集 【デザイン会議・旅館組合】
⑤需要の平準化に資する企画 【デザイン会議・旅館組合】

(E)景観形成に向けた取組【各不動産所有者】
①景観ガイドラインの条例・計画への位置づけ検討 【長門市・デザイン会議】
②景観ガイドラインの運用(個別レビュー含む) 【デザイン会議】

(F)情報発信等
①プロジェクト情報発信、他都市との交流 【まちづくり協議会・デザイン会議】
②観光情報発信 【デザイン会議・コンベンション協会・旅館組合】
③プロジェクト全体のモニタリング検討 【デザイン会議】

これらの説明を受け、委員長である大西市長より、以下のような発言があり、推進会議は締めくくられました。

〜大西市長 発言要旨〜

来年度の主要課題については、追加・検討などの意見があれば、後日でも事務局へ申し出ていただきたい。

最後にまとめとして、
・社会実験をふまえた今後の取り組み、特に河川・道路の活用に関しては、進め方について合意を得られたと考えるので、実現に向けた取り組みをお願いしたい。
・景観ガイドラインについても、大型建築を含め、基本部分は合意できたものと思う。維持管理も含めて、関係者が一体となった取り組みが良質な景観を醸成することにつながるので、ガイドラインさらにはより実効力の枠組みについても、引き続きの議論をお願いしたい。
・平成30年度にむけた課題については、観光コンベンション協会や旅館組合、まちづくり協議会等でも、積極的な取り組みをお願いしたい。

以上、2時間に渡る緻密な報告と議論の推進会議でしたが、会場で配布された充実した資料のおかげで、大変わかりやすい印象を持ちました。今後は、恩湯事業者の決定や、大掛かりな工事の開始も予定されている長門湯本の観光まちづくり計画。来年も、地域の方々、専門家、行政が一緒になって、力強く進んでいくことを期待しています。

※長門市の公式ホームページに移動します。

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