おとずれリバーフェスタ2018レポートvol.4
まちづくりの6つの要素 “そぞろ歩き”編 part1
透きとおった水面に、青空が映り込んだ音信川(おとずれがわ)。川辺の草花は、夏の終わりに最後の力を振り絞って、青々と輝いています。
そんな川沿いの温泉街で、気の向くままに散策を楽しんでいるたくさんの人たちの姿。
温泉街のいたるところにオープンした魅力的なお店の数々が、訪れてくださった人たちをそぞろ歩きへと誘いました。
まちづくりの6つの要素、4つ目は“そぞろ歩き”です。
このレポート”そぞろ歩き“編part1では、橋の上や、川沿いの道路空間で開かれたワークショップの数々、地元商店のみなさん、雁木広場を素敵に彩ったお花屋さんなどをご紹介します!
まずは曙橋の上。
福岡からご参加いただいた「OIL MOUNT PRINTERS」さんによるシルクスクリーン印刷体験は、手ぬぐいやトートバックが作れるとあって大人気。メッシュと呼ばれるポリエステル繊維に模様を施した手作りの版下を使って、ひとつずつ色を印刷していくワークショップです。
小さいお子さんでもできるような簡単な作業ですが、使われている道具はとっても繊細。おとずれリバーフェスタオリジナルの手ぬぐいができて、みんなこの笑顔です。
お隣では昨年も大好評だった、長門市が誇るイラストレーター尾崎真吾先生による似顔絵デッサン。昨年は鉛筆一本だけを使い、繊細で力強い似顔絵を描いてくださったのに対し、今年は絵の具を使ってカラフルに。自分の顔がアートになる、なんとも贅沢な体験です。
千代橋の上で開かれたのは「津和野まるごとマルシェ」。
今回ご縁があって、はるばる津和野からご参加いただきました。新鮮なお野菜や、おいしくてびっくり!熱々の“揚げ栗”の販売だけでなく、柚子を削って作る柚子胡椒作りのワークショップでも楽しませてくださいました。
さてこちらは、川沿いの道路空間。
昨年に引き続き、道に連なるブースにはいくつものお店がオープンし、普段から温泉街で商いを続ける商店さんも特別な店構えでお客様をお迎えして大賑わい。社会実験「道路空間の再編で道を楽しむ」取り組みにより、道路に設置された休憩スペースやプランターは、空間を優しく隔て、人と車が譲り合って使う道路が実現しました。
プランターをプロデュースしてくださったのは、今年も下関のgarden.2970さん。瑞々しくて思わずもぎとりたくなるお野菜たちが並びます。
ではブースをひとつずつご紹介していきましょう!
アフリカと北九州を行き来しながら創作活動をしている地球アート雑貨 シソドワさん。
枇杷の種やダチョウの卵の殻などの天然素材を“地球のかけら”と呼び、それらを使って作った作品の販売や、自分で素材を選んでピアスやキーホルダーなどを作るワークショップも。たくさんの色とりどりの素材を前にワクワク、ときめきます。
山口市から出店してくだったのはアロマ空間デザインさん。
天然のアロマを使って虫よけスプレーを作るワークショップです。虫よけ、と言ってもご用意してくだった豊富なアロマはレモングラス、ラベンダー、ゼラニウム・・・ととっても癒される香りばかり。お気に入りの配合で作った自分だけのスプレー、ひとふきで幸せな気分になれます。
こちらも山口市のPhotonさんによる、日本古来の天然素材「はぜ」を使って作る和ろうそく、七色クレヨン、極上石鹸のワークショップ。素材と向き合って、じっくり丁寧に作業する参加者のみなさんの姿が印象的でした。
またPhotonさんの和ろうそくを使った提灯にあかりを灯して歩く、「ちょうちん散歩」も開催。足元を照らしながら夜道を歩くと、暗がりにも趣を感じ、遠くのライトアップには親しみが増し、温かな気分に。夜の温泉街をゆっくり移動する提灯の優しいあかりは周りも癒やします。
福岡から参加してくださったSHIKADA SHITSURAIさんは、日本の工芸品であるすだれを手で編み、絵を描いてオリジナルのすだれを作るワークショップ。竹に絵を描く珍しい体験にたくさんの人が夢中になって、個性的な作品が次々と出来上がっていました。
そぞろ歩きに少し疲れたら、フットトリートメントはいかがでしょうか。
萩市から参加してくださったanuenueさんによるリンパケアトリートメント。ポットストーンから進化したバサルトストーンを使ったリンパマッサージで効果的に回復したら、まだまだ温泉街を楽しめそうです。
ここからは、昨年もご出店いただいたみなさんです。
高く積み上げられたパンケーキが目印のマカロンうさぎさん。本物そっくりの食品サンプルは、見ているだけで楽しい!作るともっと楽しいです。
長門、下関、福岡におしゃれなメガネ屋さんを展開するPOTATO MEGANEさん。メガネや周辺アイテムの販売と、紙メガネを手作りするワークショップ。厚紙で作ったメガネは自由に装飾を楽しんだら、実際にかけて遊べます。
こちらは長門市出身のアーティストAkiko okajimaさんによる「湯あがり巾着づくり」
四角い布に想い想いに絵を描いて、優しくしばったらお風呂上りにちょうどいい小さな巾着のできあがり。温泉街らしい素敵なお土産になりました。
このまちで日頃から商いを続け、長門湯本温泉街を支える商店3店舗のみなさんは、特別な店構えでイベントを盛り上げます。
昨年も大好評だったとらや商店さんの、目の前で切り分けてくれるカットフルーツ販売。色々な種類のフルーツが一度に楽しめて贅沢です!
普段なんでも揃うコンビニエンスショップを経営しているRショップさんは、創業当時の土産屋さん「湧喜屋」スタイルで。
藍色の垂れ幕でお店の雰囲気をがらっと変え、店頭で地ビールの販売や山口の名産品の試食販売を行いました。元気なスタッフや、目を引く商品陳列に道ゆく人が自然と足を止めて賑わいます。
荒川食品さんは、オシャレなマルシェスタイルで、新鮮野菜の販売。木の箱やかごに陳列された野菜や果物たちは色鮮やかでとってもおいしそう。
また店舗の一部をリノベーションして作ったスタンド「Aside」ではぜんざいやピタサンドが食べられ、温泉街の新しいスポットになりそうです。
最後に、雁木広場の近くにオープンしたお花屋さんを二つご紹介。
「gem36」
黒い布で屋台を覆い、緑を基調にしたお花たちと、シックな色合いで仕上げたハーバリウム。福岡を拠点に活動されているフリーフローリストのリーナさんが創り出す独特な世界観に心を奪われます。
「c’est moi」
こちらも山口市で大人気のお花屋さん。とにかくお花が大好きな店主が選んだ素敵すぎるミニブーケ。つるして楽しむフライングボール。溢れそうなほど持ってきていただいたお花たちも、あっという間にたくさんの人たちにもらわれていきました。
“そぞろ歩き”編part1、訪れた人を魅了した、たくさんのお店をご紹介しました。
続きはpart2へ。橋の下でいただくコーヒー、夜のそぞろ歩きを楽しませてくれたバーなど、後半も盛りだくさんでお届けしたいと思います。お楽しみに!
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