
長くとても寒かった冬が終わり、ここ長門湯本温泉街にも、そっと春がやってきました。

冬の透きとおった、少し寂しげな川の流れも美しいけれど、ある晴れた春の日。青空が映り込んだ音信川のきらめきは生命力に満ち溢れ、まるで呼応するように、木々や草花たちが芽吹き始めています。


川辺にいくつも、かわいらしく顔をだすつくしたち。少しずつ開き始めた桜のつぼみは、ここ数日の暖かさで瞬く間に、温泉街をやさしいピンク色に染めました。


新芽が風になびいて光る、木々たち、満開の雪柳。ゆっくりと音信川沿いを歩くと、いくつもの春が、みつけてほしそうに揺れています。




まちの整備は、順調に進んでいます。晴れた青空の下では、カラフルな重機たちもやる気いっぱいにみえます。
川辺へと降りることができる新しい雁木広場はほぼ形になり、この後さらに飛び石が設置され、川に親しめる空間が広がります。


星野リゾートの建設予定地では、川沿いの道が拡張されるとあって、大きな石の塀が取り除かれていく様は大迫力です。
工事期間中はみなさまにご迷惑をおかけしますが、変わりゆくまちをぜひ楽しんでください。この機会に音信川から少し歩き、散策の足を延ばしてみるのもおすすめです。


住吉神社からさらに路地を進むと、懐かし花、かわいらしい花にたくさん出会います。ふきのとう、キイチゴの花、ヒメオドリコソウ、スノードロップ・・・


大寧寺では、広々とした境内に降りそそぐ木漏れ日を抜けると、咲き乱れる桜並木が迎えてくれます。


窯元のある三ノ瀬まで歩けば、山あいを静かに流れる川や生い茂る苔にも趣があり、思わず足を止め、息を深く吸い込んで、癒されてしまうのです。


気持ちのよい季節です。長門湯本温泉街に溢れる春を探しに、ぜひお出かけください。


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