2018年4月15日、長門湯本温泉にて、公衆浴場「恩湯」の施設整備・運営をする「長門湯守株式会社」の第一回住民説明会が行われました。
会場は、日曜日の夕方にも関わらず、ご多忙の中、約30名の住民の方々が参加してくださいました。住民の方の関心の高さが感じられます。
第一部:恩湯・飲食 事業内容 進捗説明
まず、長門湯守株式会社のメンバーの紹介が行われました。代表取締役は、お二人の共同代表 伊藤就一さん、大谷和宏さん。役員には、皆さん、ご存知の市内焼き鳥や「ちくぜん」を経営されている株式会社Homeyの青村雅子さん、市内デザイン会社ファンタスの白石慎一さんの計4名で構成され、それぞれ住民の方に挨拶をされました。
続いて、恩湯、飲食物販施設の設計をされる香川県の設計事務所岡昇平、田村設計室の紹介がありました。岡さんらは、「仏生山温泉」の設計・運営で知られており、仏生山温泉は、おしゃれな温泉スポットとして、今、人気を集めています。
説明会は、共同代表伊藤さんの進行にて始まり、まずは、大谷さんから今回の事業コンセプト、湯本への想い、恩湯への想いが語られ、実行する決意が述べられました。
次に、設計の岡さんから、湯本温泉の「恩湯」「礼湯」の名前の歴史性や、岩盤から湧き出る神聖な温泉の特徴、他にはない価値ある温泉など説明があり、地元の方も真剣に聞き入っていました。
プロジェクターに映し出された図面を、詳細かつ分かりやすく説明する岡さん。長年地元に愛されてきた恩湯への配慮が感じられました。
第二部:住民ワークショップ
続いては、皆さんとグループになってのワークショップが始まりました。各テーブルが5〜6人のグループに分かれ、それぞれのテーブルには長門湯守、設計者のメンバーも参加しました。
このワークショップは、今回の事業への質問、要望を意見交換し、集約、発表という流れで行われました。
始まると同時に会場は、とても賑やかになりました。質疑応答形式ではないためか、これから変わっていく地域への期待・不安など、率直な意見が上がっている様です。
和やかな雰囲気の中、グループ発表に入りました。様々な質問や要望がありますが、恩湯では、料金や営業時間など、継続して利用したいという思いが、伝わってきます。また、飲食では、美味しい料理に美味しいお酒が飲みたいと、期待の声が聞かれました。
また、地元の方ならではの地域の課題、気付き等も述べられました。長門湯守も地元主体の事業者とあって、それぞれの提案を身近に感じているようでした。
最後に大谷さんから、重要なコンセプトのひとつである「ちょい飲み、ちょいバイト」の説明が行われました。聞きなれないコンセプトですが、いわば「ちょっとした思いやり」「ちょっとした手伝い」「ちょっとした特技」を、町で融通しあって、住みやすくしよう、という仕組みづくり。
まだまだ検討段階ですが、今後は、住民の方から具体的に色々な情報をお聞きするため、個別のヒアリングも提案したいと話されていました。
合計2時間にも及ぶ住民説明会は、地元の皆さんの「まちの温泉を支えていきたい」という気持ちが随所に感じられる温かいものとなりました。
また、長門湯守のみなさんからも、「今回の事業を通じて、地域の皆さんと湯本らしいまちづくりを目指して進めていきたい」との決意が感じられました。参加された皆さま、本当にお疲れ様でした!
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