毎回、自分のスタイルでまちを面白くする人達の話を聞く「ながトーク」。
長門湯本温泉に初雪がちらついた12月8日 、cafe&pottery音 を会場に「ながトークvol.08」が開催されました。
8回目となる今回は、同日から cafe&pottery音 で開催中の「てのひらの景色’18」展のオープニングレセプションと合わせて、深川萩焼 陶芸家の田原崇雄さんがゲストスピーカーとして登場されました!
恩湯のホームページより引用
聞き手は、長門市役所に20年以上務める傍ら、長門市にゆかりのある若手アーティスト達の企画展「HOPE」や「こたつBAR」の開催など、様々な文化活動を行っている村上公章さんと、「ながトーク」の主催者でもあるシンボロンさんのお2人です。
恩湯のホームページより引用
約30人ほどが参加した小さな会場は、一部立見が出るほどの盛況ぶりで、長門市が誇る伝統工芸「深川萩焼」への高い関心が伺えました。
予想以上の来場者数に少し緊張した面もちの田原さんでしたが、いざトークがスタートすると、落ち着いたトーンで話し始められました。
江戸後期に始まり、400年以上続く歴史を持つ萩焼。萩焼が長門に根付いた由来や、萩焼ならではの魅力を深川窯の貴重な写真と一緒にお話しくださいました。
窯焚きや窯出しの写真を織り交ぜ、窯の仕組みや作品作りの工程を丁寧に話してくださる田原さん。
数百年続く伝統工芸の継承者から、じかに話を聞く貴重な機会とあって参加した皆さんも真剣に聞き入っています。
日仏友好160周年である今年、日仏茶道交流会の副代表として、フランス・パリにおいて開催された「ジャポニズム2018」に参加した模様も披露されました。
9月に開催されたエッフェル塔でのお茶会や作品展示では、日仏茶道交流会代表の森宗勇氏による茶道のデモンストレーションや、萩焼を始めとして、京焼、朝日焼、備前焼などが展示されました。
11月にはリヨン市庁舎にて「田原陶兵衛家の萩焼と茶の湯」が開催され、日仏友好の象徴とも言える「赤の間」に田原崇雄さんの萩焼作品も展示されました。
会場では、長門市産の食材を使ったお寿司や日本酒なども振舞われ、美食で知られるフランスの方々にも日本文化をたっぷり楽しんで頂けたようです。
グルノーブル・アルプ大学では2日間に渡り、萩焼についての講義や茶道のデモンストレーションが行われ、田原さんの講義では、学生たちから熱心な質問もあったようです。
cafe&pottery音 の淹れたてコーヒーで休憩を挟んだ後は、村上さんの進行によるQ &Aコーナー。
参加者の皆さんからの様々な質問を上手に取りまとめて、田原さんに投げかけます
時には悩みながらも一つ一つ真摯に質問に答える田原さん。萩焼の作品作りに通じるような丁寧な人柄を感じます。
「萩焼深川窯の後継者としてのプレッシャーを感じつつも、自分の表現を大切にしていく。」
どちらにも真剣に向き合う姿勢が印象的でした。
気がつけば約2時間のながトークも、あっという間に終演の時間。
会場に残った皆さんは、その後に開催された「てのひらの景色’18」展のレセプションパーティーに引き続き参加され、楽しい談笑の時間が夜遅くまで続きました。
2018年最後の会も盛況に終わった「ながトーク」。来年はどんな素敵なお話が聞けるのか、今から楽しみです!
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