地域の大切な公衆浴場「恩湯」を建て替えのために取り壊してから1年半あまり。
そこから、みらいに向けて少しずつ動き出した長門湯本温泉街。
2018年は、恩湯の運営や川床の運用、温泉街の景観ガイドラインなど、まちづくりの基盤となる事項が、たくさんの議論の末に決まっていきました。
2019年。今年は、いよいよ私たちの想いのつまった“みらいの温泉街”が、ひとつずつ目に見える形となっていきます。
これからがますます楽しみな長門湯本温泉街。現在のまちの様子をちょっと覗いてみましょう!
国道からすぐの広い敷地。まっさらになったこの場所には、大きな駐車場と、まちを見下ろせる展望台が姿を現します。
目の前に広がるいくつも重なった山々は力強く、見下ろせば、穏やかに流れる川沿いにひっそりとある温泉街。対照的なスケールにいとおしさが増す、そんな長門湯本らしい展望が目に浮かびます。
そこから温泉街へと続く、棚田を思わせるスローブが計画されている場所では、今、こんな風に板が刺さっていてなんだかおもしろい光景。なんでも斜面などを作っていくときに基準になるもので、この板を目安に土を掘ったり埋めたりと作業を進めていくそうです。
さて、こちらは昨年9月に着工した、星野リゾート「界 長門」建設現場。
建物の基礎や床、柱が着々と作られています。
地上4階建ての本館。
こちらはお食事処やショップが並ぶ建物でしょうか。
これから、音信川(おとずれがわ)にかかる曙橋のちょうど正面に、施設の顔となる「曙門」が配置され、宿泊しているお客様が積極的に温泉街にでかけていけるような動線も作られていきます。
曙橋もただ今改装中。曙門やその横に佇む長屋との一体感を演出していきます。
7,8,9,10・・・思わず数えたくなるこの袋はなんでしょうか?
ここは、川へと重機を下ろすための一時的なスローブになっているんです。これらの重機が入り、音信川にはあと数カ所、飛び石が設置されます。川の両岸をいったりきたりすることができる飛び石は、音信川でも人気のスポット。川沿いを歩く楽しみを何倍にもしてくれそうです。
「恩湯」建設予定地の前にもありました、この数字たち!迫力があります。
4月に着工が予定されている「恩湯」近くでは、温泉街の中心地となる雁木広場の整備の真っ最中。川の護岸の一部が削られ斜面ができているこの場所は、音信川まで続く路面の広い緩やかな階段が作られます。階段は、水辺へ下りていく動線としてだけでなく、ベンチ代わりに座って景色を眺めたり、店舗で購入したものを食べたりと、自由度の高い空間になることが期待されています。
cafe&pottery音の川向かいに新築された配湯タンクも、メタリックだったものが景観を統一するためにブラウンにコーティングされ、店先からも見ることができる置き座の先の風景が、やわらかくなりました。
温泉街のあちらこちらで、真冬にも関わらず汗を流して作業を進めるみなさん。頭が下がります。
ひとつひとつの作業がまちの一部となり、ひとつのまちが作られていく様子を、ぜひ今年も楽しんでいただけたらと思います!
引き続き工事が続く長門湯本温泉街。お出かけの際は足もとに十分ご注意いただきますよう、お願い申し上げます。
長門湯本みらいプロジェクトでは、現在「まちづくりの情報発信」に関わる仲間を広く募集しています。リバーフェスタや社会実験などの情報発信から長門湯本の日々の魅力を伝えるレポートまで、「文章を書くのが好きな人」、「写真を撮るのが好きな人」、「デザインづくりが好きな人」など、我こそはと思う方は、是非お気軽にお問合せください。