7月16日(祝)の午後、長門湯本温泉にて、地域の皆さんが参加した「「第5回景観&交通 住民ワークショップ」が開催されました。観光まちづくりが進む長門湯本温泉で、魅力的な温泉街をめざすために、地域の方々とともに、一年以上かけて続けている試みです。
1:開会あいさつ
まずは、まちづくり協議会の荒川会長の挨拶。30℃を大きく超える暑さの中、地域のために集まってくださった皆さんにお礼を述べました。
2:公共空間の設計・デザインの状況報告
次に、デザイン会議メンバーでランドスケープデザインを担当する金光委員(カネミツヒロシ設計室)から、現在進行中の公共空間の設計・デザインについて、スライドを交えて詳しく説明がありました。
駐車場、竹林の階段、紅葉の階段、恩湯周辺の雁木広場など、今後整備される場所について、イメージパースとともに、じっくりと説明。手元に配られた資料でも、これからの変化が具体的に伝わっています。
つづいて、デザイン会議メンバーで夜間景観を担当する長町委員(LEM空間工房)から、現在の進捗と夜の長門湯本温泉にどのような照明が灯されていくのか、丁寧な説明がありました。
竹林の階段から雁木広場、音信川にかかる橋や水辺、棚田スロープや紅葉の階段など、長門湯本の風情を守りながら、フォトジェニックに照らし出すライトアップは、気持ちよく「そぞろ歩き」ができる仕掛けに満ちています。
3:景観条例に基づく景観重点地区の指定について
ここで、7月1日より長門湯本のまち作りに関わることになった、長門市経済観光部の田村理事がご挨拶。田村さんからは「長門市に来てまだ2週間だが、色々と魅力を感じている。この町がより良くなるように、頑張っていきたい」との心強い言葉がありました。
議題は景観条例について写り、長門市都市建設課の福田さんから、先月行われた「長門湯本温泉景観ガイドライン・地区別説明会」の振り返り、ガイドラインにおける推奨ルールや最低限守るルールなどが述べられました。
4:温泉街の交通計画について
本日のプログラムの最後は、デザイン会議メンバーで交通計画を担当する片岸委員(日本海コンサルタント)による、温泉街の交通計画についての説明です。
これまで重ねてきた説明会やワークショップ、社会実験の結果を振り返り、地域の皆さんと一緒に積み重ねてきたポイントを再確認しながら進みます。
交通は住民の生活に直結する重要な議題とあって、参加された皆さんも、とても真剣に資料に目を通されています。
続いて、道路の幅や利活用する場所を確認するために、参加した皆さんと一緒に現地に確認に向かいます。変更が検討されている道路上には、片岸さん達が猛暑の中で準備した白テープが分かりやすく貼られていました。
気になる地点の道幅を丁寧に実測しながら、みんなで確認していきます。住民も旅行者も安心できる「歩車共存」を目指して、離合のためのスペースや利活用のための道幅などを、一つ一つその目で確かめていきます。
皆で図面を囲んでの話し合いとは、また違った感想も聞かれ、地域として将来的に目指す道路のイメージが、また一つはっきりとしてきた気がします。
一様に汗をかきながら戻ってきた会議室では、各々汗を拭いながらの真剣な意見交換が続きました。繰り返し参加してくださる方々から、自由に意見が飛び交う雰囲気は、とても頼もしく感じます。
地域のみらいを想い、何度も議論を積み重ねてきた長門湯本温泉のまちづくり。地域が一体となって。まちを魅力的にしようという思いは、少しずつ、そしてハッキリと形になってきています。
皆さん、暑い中、本当にお疲れ様でした!
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