三ノ瀬地区の皆さんが集まった木造建築の集会場。川沿いたたずむ建物の風情に、思わずシャッターを切ります。
湯本地区では新しくできたコミュニティセンターにて開催。地域の皆さんが有効活用されています。
これまでの流れと現行の制度
三地区での説明を担当した都市建設課の福田さん。スライドも使ってわかりやすく丁寧に説明。
まずは、「長門湯本地区景観計画」と「長門湯本温泉景観ガイドライン」について、策定までの一年間の間に、地域の方々や地元の設計・施工者とともに、合計12回のワークショップや意見交換会を開催したことが振り返られました。その結果は「ゆもと通信」として全戸に配布され、長門市のホームページでも公開されています。
(ゆもと通信についてはこちら)
大切な休日の時間を使って、三地区の住民の皆さんもたくさん集まってくれました。
長門湯本温泉景観ガイドライン
3月に策定された長門湯本温泉景観ガイドラインは、5月の初旬には長門湯本の住民に全戸配布されています。
次に、今年3月に策定された「長門湯本温泉景観ガイドライン」について、説明がありました。ここでは、みんなで目指すまちの姿を実現するために
①谷あいの風情と伝統を守り育てる
②楽しく安心してそぞろ歩きできる温泉街を作る
③川のせせらぎを楽しむ空間を作る
④観光客とともに暮らしを楽しむ気持ちをまちに表現する
⑤情緒有る心地よい夜間景観を演出する
自分たちのまちに関わる大切な事柄として、女性達の参加が少しずつ増えているのも印象的です。
ガイドラインの運用と今後
最後に、将来を見据えたルール作りとして、景観協定や重点地区についての説明がありました。これは、景観計画に定めた、まちの景観を維持するための「最低限守るルール」を、将来的に守らない人が現れた場合に、地域や行政がどう対応していけるかを想定したもの。現在、住んでいる人や事業をしている人達に加え、将来、移り住んでくる人や新規に事業をする人が、力を合わせてまちの景観を守っていくために、とても重要な議題です。
今後、長門市では、7月17日に住民ワークショップを開催し、地域の皆さんと景観作りに関する意見交換を行った上で、景観作りの方針を協議していくとの事。以上のような流れで、各地区でそれぞれ約一時間の住民説明会は無事に終了しました。
集会場近くの三ノ瀬の景観。この素晴らしい土地の魅力を、未来にしっかりとつなぐために皆が協力しています。
「ガイドライン」や「景観」など、普段の生活の中ではあまり聞き慣れない言葉ですが、これまでに積み重ねられた地元での説明会やワークショップなどを経て、長門湯本の住民の方々には確実に理解が進んでいる印象でした。今後も、丁寧な議論や意見交換を積み重ねて、長門湯本のまちづくりがしっかりと進むことが期待されます。
参加された皆さん、本当にお疲れ様でした!
長門湯本みらいプロジェクトでは、現在「まちづくりの情報発信」に関わる仲間を広く募集しています。リバーフェスタや社会実験などの情報発信から長門湯本の日々の魅力を伝えるレポートまで、「文章を書くのが好きな人」、「写真を撮るのが好きな人」、「デザインづくりが好きな人」など、我こそはと思う方は、是非お気軽にお問合せください。