2020年も残すところあと数週間となった晩秋の長門湯本温泉。カフェギャラリー「cafe&pottery音」では、年末恒例の企画展「てのひらの景色 ’20」が、12月11日より開催されています。
今回で四度目となる「てのひらの景色」は、ギャラリーオーナーでもある萩焼深川窯の作家達が、自らキュレーションを手がける、年に一度の企画展。全国に広がる陶芸家同士のつながりもうかがえる、興味深い内容です。
今年は、常設作家の坂倉善右衛門さん、坂倉正紘さん、田原崇雄さんに加え、京都の潮桂子さん、崔龍熙さんが出品され、合計約50点もの個性あふれる作品が並んでいます。
中国の元、明時代の下絵付け技法”釉裏紅(ゆうりこう)”を出発点として、理想の釉裏紅を模索しながら製作しているという、潮さんの作品。
李朝陶に魅せられ、三島や刷毛目などの花器や酒器、食器などを中心に制作されている崔さんの作品。
萩焼深川窯の若手作家の中でも、いつも多彩な表現技法で私たちを驚かせてくれる坂倉善右衛門さんの作品。
2020年には日本陶磁協会現代陶芸奨励賞を受賞された、萩焼深川窯 田原崇雄さんの作品。
昨年に引き続き「てのひらの景色」のキュレーションを担当した萩焼深川窯 坂倉正紘さんによる来年の干支の置物。
音信川のせせらぎのような穏やかな空間で、じっくりと楽しむ「てのひらの景色’20」展。会期は今月28日(月)までですので、ぜひ足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。