11月17日向陽小学校の5・6年生の生徒さんたちが長門湯本温泉街でマーチングバンド演奏を披露してくれました。向陽小学校は長門湯本温泉から最寄りの小学校。卒業を控えた6年生のみなさんは、毎年メモリアルプロジェクトでさまざまな催しを行うのですが、今年は5年生と一緒に長門湯本温泉街でマーチングバンドを行なってくれました。
いつもなら色々な場所に演奏に行くマーチングバンドですが、昨年、一昨年は新型コロナウィルス感染拡大の影響から披露する場所もなかなかなく、今回のプロジェクトで「身近な温泉街を元気づけられれば」と、長門湯本を舞台に選んでくれたとのこと。演奏当日は天気もとてもよく、爽やかな秋晴れ。バスから続々と降りてくる20名の生徒さんからは、楽器を弾きたくてうずうず、わくわくしているのが伝わってきました。
初めのステージは「竹林の階段」。ひな壇状にきれいに整列したみなさんが奏でる音色は、石段に反響し温泉街に美しく響きます。実はこの演奏する場所も、みんなで話し合って決めたそうです。
そこから、演奏の舞台は、音信川(おとずれがわ)に浮かぶ川床テラスや、飛び石、恩湯(おんとう)前へと移ります。生徒さんたちが選んだ場所は、いずれも長門湯本ならではの景色が楽しめる素敵スポット。みなさんが、温泉街の魅力をよく知っていることに脱帽です。一人一人飛び石に並んで演奏する姿は、真っ赤な衣装と相まって、まるでおとぎ話のようでした。
温泉街での演奏を無事に終えたみなさんは、長門湯本の名刹「大寧寺」に移動します。県内屈指の紅葉の名所として知られる大寧寺には、この時期、紅葉狩りを楽しむ人々がたくさん。
最後の演奏は、大勢の観客の前での大舞台となりました。
マーチングバンドの指揮者(ドラムメジャー)を務める生徒さんが、元気な声で「是非聞いていってください」と堂々と観客に伝えると、バンドメンバーも力強い演奏で見事に応え、紅葉に囲まれた境内には素敵な音色が響き渡りました。
演奏が無事に終わると、観客からは大きな拍手が起こり、力いっぱいのステージを終えたみんなの表情には満面の笑顔が浮かんでいました。6年生の卒業記念としての大切な晴れ舞台に、この温泉街を選んでもらったことに感謝しつつ、元気あふれる演奏に観客も温泉街もとても元気づけられた1日でした。
向陽小学校の皆さん、本当にありがとうございました!